ボクの心の傷
今週のお題「鬼」
10数年前のことですが
夕方の山中で、ビャービャー大泣きしていたという一匹の子猫
不自然にそこに在り、放っておけなかったと保護され、家にやってきました
このような生い立ちからか、感情が、行動にも表情にも強く表れる猫でした
ある年の瀬に、新年を迎える準備で障子の張り替えをしていた母
その横で、お行儀よく座って眺めていると思ったら
真新しい障子につぎつぎと
よくある光景です
手を、体を、バッスバッスと勢いよく突っ込んで
キレる母の声に反応するように
ますます興奮
家中のあちこちと、人間の体に鋭利な爪あとを残し
容赦なく怪力パンチを浴びせ
庭の柿の木に駆け登って、下界を見まわす
日々、てんやわんやの大騒ぎ
楽しい思い出はたくさんありますが
時に鬼のように暴れまくる
心に傷をもつ、可愛い荒ぶる神でした
いやいやほんと、家族は傷だらけでした ははは